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戴冠式を終えたレオンはその足でティナの元へ向かった。


ダーモッドが小走りで付いてくる。


レオンの長い足はダーモッドには小走りにならないと付いていけない。


部屋に入るとアメリアが目に入る。


アメリアがティナのベッドの傍に立っていた。


レオンの視線はベッドの上のティナに移る。


「具合が悪そうだな……」


入ってきたレオンも顔色は優れなかった。


レオンが眠っているティナの頬にそっと触れる。


「はい……今日はホットミルクしか口にされていません」


心配げなアメリアの声にレオンは眉根を寄せた。


レオンはティナの掛け布団を少しめくる。


首元までレースに覆われたティナの上半身が目に入った。


愛するティナ……。


絶対に君を私の手から消えさせたりしない。