「あぁ……父が亡くなった弔いの鐘だ。先ほど埋葬が終わった」


埋葬と聞き、ティナは血の気がさーっと下に行ってしまった感覚に襲われた。


埋葬という言葉が怖い。


あたしも死んだら埋葬されるの……?


それとも……。


ティナの手が小刻みに震えているのを見てレオンはその手を両手で包み込んだ。


「ティナ?顔色が悪いな。大丈夫か?」


ティナの身体の病魔がものすごいスピードで蝕んでいることはわかる。


「レオン……」


不安な思いに襲われ、レオンの腰に抱きついた。


「ティナ?」


体調の悪さがティナを不安にさせているとレオンは思った。