翌日、ティナは異常な身体のだるさにベッドから起き上がれなかった。


すでにレオンは隣にいない。


どうしたんだろう……あたしの身体……。


しびれたように動かない。


身体に重りがついたように動けない……。


そこへ静かなノックと共にアメリアが入ってきた。


「お目覚めでしたか。ティナ様」


「……アメリア、おはよう」


いつもならそう言うと、自分でベッドの上に起き上がるティナなのだが今日は寝たままだ。


「お手伝いいたしましょうか?」


「アメリア、もう少し寝たいの。いい?」


「それはかまいませんが、どこか具合でも?」


アメリアが心配そうな顔になる。


「レオンは……?」


話をすり替えるように、レオンがどこにいるか聞く。