夜会は真夜中から始まり、数刻経ったティナは眠気を感じてきた。


あくびをかみ殺し背筋をピンとする。


もう夜中の3時を過ぎている。


ティナが眠くなってくるのも無理もない。


「ティナ、眠いんだね」


「ごめんなさい。レオン」


ティナはあくびをかみ殺した涙目でレオンを見た。


そんなティナに微笑み、レオンは肩を引き寄せた。


自由が利かないティナはレオンの膝の上に倒れこむ。


「無理させて悪いね。私の膝で少し眠るんだ」


「だ、大丈夫です」


みんなの視線を感じてもごもごと動こうとした。


「ティナ、お休み」


レオンの指がティナの額に触れると、瞼がゆっくり降りて眠りに落ちていった。