この少女は歩けないのか?


「わかりました」


アメリアは機械的に返事をすると少女を軽々と抱き上げた。


「重くてごめんなさい……」


「いいえ」


アメリアは内心この少女が軽すぎることに驚いていた。


使い魔であるアメリアはどんな重いものでも持ち上げられることが出来る。だがアメリアを普通の女性だと思っている少女の表情は申し訳なさそうだった。