「ティナ、目を開けて大丈夫だ」


ティナはおそるおそる目を開けた。


ざわざわと男女の話す声がティナの耳に飛び込んでくる。


でも話す言葉はわからない。


レオンたちがいる場所は城の大広間を見渡せる2階の部屋。


腰ぐらいの高さの手すりから下を見ることが出来る。


ティナはあまりの豪華さに目を真ん丸くしていた。


「大丈夫かい?下へ行こう」


レオンはゆっくりとした足取りで部屋を出て、前方の螺旋階段に向かった。