「前がほとんど見えない……」


人間の視力ではまっすぐ歩くどころか、方向も見失うだろう。


「疲れるようなら目を瞑っているといい。もうすぐだから」


ティナは言われたとおり目を瞑った。






ギギギーッ


アメリアが扉を開けた音が不気味に響く。


重厚な扉はかなり重い。


扉が開かれると、眩しいくらいの明かりが4人を出迎えた。