「はい。ご主人様のお父君であられます」


「レオンが時々行く夜会って、ヴァンパイアのお城でだったの!?」


ティナはびっくりし過ぎて心臓がドキドキ暴れる。


「アメリア、あたし行けない!」


ヴァンパイアばかりの夜会に自分が出られるわけが無い。


「大丈夫です。私やダーモッドも行きます。それにご主人様はずっとお傍に付いてくださることでしょう」


3人が付いていてくれるのは心強いが、ヴァンパイアに怖い思いをしているティナは行きたくなかった。


「いや……行けない」


ティナは不安そうな顔で大きく首を振った。