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「おはよう ティナさん」


朝食を終えて車イスに座っているティナが、雪が降り積もった庭を窓越しに見ていた時だった。


カサンドラは居間に入ると、ティナの所へ優雅な足取りで近づいてきた。


細身の身体に真紅色のドレスを着た姿は美しい。


「おはようございます」


ティナは窓からカサンドラに目を移すと挨拶をした。


カサンドラの後ろから不機嫌そうなダーモッドが入ってきた。