「考えていることが……わかる…の……?」


「君の考えることぐらいわかる」


涼しげな金色の目が笑う。


笑うと言っても微笑程度だが、シェリルはその微笑を見るとなぜか安心することに気づいた。


ヴァンパイアのレオンにとってシェリルが考えていることなど少し覗けばわかる。


彼女の気持ちが次第に打ち解けてきたのをレオンは手に取るように感じていた。