「可愛らしい方とご一緒なのね?レオン様」


「ティナだ。ティナ、彼女はカサンドラ。同種族だ」


同種族と聞いてティナはビクッと身体を震わせた。


レオンとエミリオは大丈夫だが、初対面のヴァンパイアに接するのは怖い。


「怖がる必要は無い。私がいる」


「ご、ごめんなさい……」


カサンドラが気を悪くしないようにティナは謝った。


「良くてよ」


カサンドラはつんと澄ましてティナに言った。


カサンドラの出現でさっきまで楽しかった食事はつまらなくなってしまった。