「おいしい……」


ティナは熱すぎる位のシチューを口に運んで呟いた。


シチューは寒い季節には身体を温めてくれる。


レオンの気遣いのおかげで寒すぎるということはなかったが、このレストランのシチューはほっぺたが落ちそうなくらいおいしかった。


食欲が戻ったティナを見てレオンは満足していた。


「足りなかったら他にも頼もう」


「レオン様、いくらなんでもこれ以上は食べられないです」


レオンの突拍子も無い言葉にティナは目を真ん丸くする。


空色の瞳が生き生きと輝いていた。