「あたしの血は……吸わないのですか?」


「ティナ、話はあとでにしよう。今は……」


ティナはレオンの膝の上に抱き上げられていた。


あっけに取られているとすぐに唇が重なった。


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レオンは以前に連れて行ったレストランへ馬車を向かわせた。


まだ、始まったばかりのレストランに客は少なかった。


街一番のレストランは、暗くなるとともに、すぐに席が埋め尽くされる。