シェリルを眠らせたレオンは少女のナイトドレスの前ボタンをゆっくり外しはじめた。


別に襲おうとしているわけではない。少女が眠っている間に生気をおくりたかったのだ。


足は動かせるまでにはならないが、身体は楽になるだろう。


そんな日が繰り返され、数日が経った。


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シェリルはパチッと薪がはぜる音に目を開けた。


頭を動かし、いつも座っているあの人の姿を探す。


いつも彼はあのイスに座っている。


いた……。


目を覚ますたびに金色の瞳とぶつかる。


しかし今、彼の瞼は閉じられていた。


どのくらい眠っていたのだろう……。


今までよりもすっきりとした気分になっていることに気づく。