「あの、あたし……」


「ティナ?どうした?」


レオンはベッドサイドのランプを点けた。


部屋の中が柔らかいオレンジ色に包まれる。


「……あたし……レオンがヴァンパイアでも好きです」


言うと頬が真っ赤に染まった。


「ティナ……」


端正なレオンの顔にここのところ見られなかった笑みが広がる。


思いがけないティナの告白にレオンは何があったのかと考える。


「逃げたりしてごめんなさい……」


ティナの素直な気持ちがレオンの心に入ってくる。


「ティナ、うれしいよ。私がヴァンパイアでもかまわないんだね?」


レオンはベッドの端に腰をかけ、ティナをじっと見つめ気持ちを確認する。