「起こしてしまってすまない」


ティナのまだ眠そうな顔にレオンがすまなそうに謝る。


「レオン……あたし……」


すぐにでも部屋を出て行ってしまいそうな様子に、ティナは急いで名前を呼んだが口ごもる。


「どうした?」


「あたし……」


うまく言葉が出てこない。


寝る前に自覚してしまったレオンへの愛。


「何か気にかかることでもあるのか?」


美しい金色の瞳に見つめられるとティナの頭はぼうっとなってしまいそうだ。