ヴァンパイアの王子のご主人様に隙あらば取り入ろうとする女性が列を成している。


アメリアも時々行くと否が応でも目にしてしまう。


レオン様のお后候補がたっぷりいるのだ。


「ご主人様はヴァンパイアの世界では適齢期ですから跡継ぎを産もうと望んでいる女性は後を絶ちません……話がそれてしまいましたね?」


レオンの子供……。


考えるとティナの胸は痛む。


「ティナ様はご主人様のことをどうお思いなのですか?」