「エミリオ様が教えてくれたの……使い魔に裏切られたと」


ティナの言葉に戸惑った。


このことを話すのは抵抗がある。


話してご主人様がどう思われるか……。


黙ってしまったアメリアの手にティナの手が触れた。


「アメリア?」


「お知りになって、どうなさるおつもりですか?」


華奢なティナの手を見ながら言う。


「知ったら……?」


ティナは戸惑うような視線を逸らした。