「レオン、ダーモッドは?」


ティナはぼうっとなる意識でダーモッドを聞く。


「お願い、あたしが悪いの。何もしないで」


頭を枕に付けた途端に瞼が重くなる。


こんなにすぐ眠くなるはずはない。


ティナは枕の上で頭を横に振る。


「いや、眠らせないで……ダーモ――」


ティナの意識は深く沈み、何もわからなくなった。


「困った子だ……」


眠ったティナの淡いブロンドの髪を梳くように動かす。


何も考えないで眠るといい……。


エミリオも余計なことを言ってくれる。