ティナは静かな話し声で目を覚ました。


レオンとアメリア……?


目を覚ましたものの瞼は開けなかった。


「もう少し遅ければティナは奴のエサになっていただろう……そう思うといてもたってもいられない」


突然本棚の扉のガラスにひびが入った。


レオンの苛立ちが本棚のガラスの扉にひびを入れたのだ。


「ティナ様を愛していらっしゃるんですね」


「愛している」


レオンの悲しげな声をティナは聞いてしまった。


レオン……。


ごめんなさい……。