「ティナ?」


レオンが静かな足取りで更に近づいてくる。


ティナを怒鳴りつけたいくらいに腹を立てていたレオンだが、愛する人をおびえさせたくないと我慢した。


「あたし……」


月明かりの下、近づくレオンの顔を見ると、瞳はいつもの美しい金色に戻っていた。


その瞳はティナの目に悲しげに映った。