「突然の訪問、何の用だ?」


口調が厳しいのは自分を歓迎していないせいだろう。


「不機嫌だね。もっと抑えた方がいいよ。でないと窓ガラスが割れる羽目になる」


エミリオは反対側のソファに腰を下ろした。


このソファの色は少女の血を連想させる。


更に渇望感に襲われるエミリオだった。


「シェリルちゃんは側にいないんだね?」


「何の用だ?」


レオンの金色の瞳が紅に変わる。


そして窓ガラスがピシッと音をたてた。


やべ、なんか変なこと言ったか?