「あの男は……?」


両親を殺した男の顔を思い出して体をブルッと震わせる。


「殺した」


平気な顔をして「殺した」と言うレオンにティナはショックを受けた。


その思いがレオンに伝わってくる。


レオンは皮肉っぽく笑う。


「殺さなければ殺されていただろう?」


「……ごめんなさい」


そうだ……。レオンが現れなければあたしはあの男に殺されていた。