「アメリア、だめ!レオンが死んでしまう!」


あの男がレオンを殺す場面が脳裏によぎりティナはおびえた。


「レオン様は大丈夫です」


ティナは外にレオンが出かけていると思っているせいで、今帰ってくればあの男に殺されてしまうと思っている。


ご主人様はヴァンパイアの王子。


あんな男は指一本触れることだって出来やしない。


アメリアは恐怖におびえるティナの不安をどうにかして拭ってやりたかったが、言葉に困っていた。