「お前は!?」


アメリアがシェリルの姿を隠すように前に立つ。


「その娘を貰いにきた。いや正確には血をむさぼりにきた。最後の一滴まで極上の血をな」


「何を言っている!」


アメリアが身構え叫ぶと、レオンの使い魔が男の前に立ちはだかる。


「ふん、邪魔なものをここの主は置いて行ったな」


男は割れた窓からキッチンの中へすっと音もなく入って来た。


侵入者の男とレオンの使い魔がキッチンで戦い始めた。