「それより一緒にシフォンケーキを作りませんか?」


少女の興味を違う方に引いてみる。


「シフォンケーキ?」


シフォンケーキでさえシェリルの記憶からは抜け落ちていた。


「時々デザートに出しているふわふわのスポンジケーキのことです」


生クリームをたっぷり添えたケーキをシェリルは喜んで食べる。


「あのケーキね!作りたいわ。教えて?アメリア」


アメリアのお気に入りとなったシェリルは無邪気に笑った。