ホットミルクを飲んで眠ったシェリルの寝顔を見ていた。


シェリルの考えていることが、強くレオンの心に入って来た。


君の不安を私なら取り除ける。


私と血の儀式をすれば普通のように歩けるようになるはず。


まだ私の正体を知らないシェリルはショックを受けるだろう。


正体を知ったら心が離れてしまうかもしれない。


……シェリルの笑顔を消さないために、出来ることならずっと自分の正体を隠しておきたいと思った。


それは無理な話だろう。


いつかは話す時が訪れる。