シェリルはゆっくり起き上がった。


起き上がるのはコツを掴めば簡単に出来るようになった。


だけど、この足はビクともしてくれない。


シェリルの頬に涙が流れる。


レオン様……。


愛する人を見つけたのにこんな身体では……。


迷惑ばかりかけてしまう。


流れ落ちる涙を手の甲でごしごし拭く。


レオンが見たのはその時だった。


「シェリル!?どうしたんだ?」


レオンが部屋に入ったことに気が付かなかったシェリルはその声にハッとなる。