アメリアが厨房へ戻るとダーモッドが近づいてきた。


「ご主人様、食っちゃったんだな……」


ダーモッドの口調がやけに寂しそうに聞こえてアメリアは笑ってしまった。


「お前が妬くことはないだろうに」


お前は男でご主人様も男。


「ちぇっ……」


ダーモッドは同族に虐められぼろぼろになった所をレオンに拾われた。


それ以来、ダーモッドはレオンに忠誠を誓いいつも傍にいた。


シェリルに大事な主人を取られてしまいつまらないのだ。