「シェリル様、お風邪をひいてしまいます。身体を温めましょう」


アメリアはレオンの腕の中にいるシェリルを引き受けた。


自分を軽々と抱き上げるアメリア。


女性なのにと……シェリルはいつも不思議に思っていた。



湯殿に向かうアメリアの後からダーモッドが付いてくる。


「なんだ?ダーモッド」


アメリアが聞くが、シェリルがいるせいかダーモッドは口を開かない。


アメリアはそんなダーモッドに片方の眉を上げてみせる。


湯殿へ来たが、ダーモッドがはいれるはずはなく……。


ダーモッドの鼻先で湯殿の扉が閉められた。