レオンは立ち上がるとシェリルの隣へ立ち、窓の外を見る。


かなり大きな粒の雪が空から舞い降りてくる。


この分だとすぐに積もってしまうだろう。


「きれい……」


シェリルは降る雪を眺めながら呟いた。


レオンは雪からシェリルに視線を移した。


雪を愛でているシェリルの方がきれいだろう。


レオンは雪を見るよりシェリルを見ている方が楽しい。


「シェリル、外へ出たいか?」


「はいっ!もちろん」


レオンは近くに置かれていた自分のコートをシェリルに羽織らせると抱き上げた。



レオンはコーデュロイのジャケットのままだ。