シェリルは楽しそうなレオンの笑いに笑みを返す。


笑みを浮かべると、金色の瞳に見つめられ、急に恥ずかしくなる。


シェリルは自分で車イスを動かし窓に近づく。


そんなシェリルをレオンはソファに座り眺めていた。


片手には分厚い本を持ちながら。


しかし、シェリルといると本に集中できず本は閉じられたままだ。


「雪です!」


自由に動かせるようになった車イスをクルッとレオンの方に向けて、シェリルは嬉しそうに顔をほころばせた。