「わたくしが気付いた時には、シェリル様はすでに脚をナイフで刺し、自分の首にナイフを当てていました。もう少しで首に……誰かに操られたような瞳でした。そこへサンノーゼ様が入って来られたのです」


アメリアが使い魔をレオンに飛ばした時、サンノーゼが現れた。


サンノーゼは強引にシェリルの血を奪おうとした。


シェリルを守るためにアメリアは戦った。


「なぜシェリル様は自分の足を？」


アメリアが呟く。


「この部屋にナイフは置いていない。誰かが仕組んだのだろう」


この家の者ではない誰かが。