ナイトドレスの胸を広げるとレオンは手のひらを置いた。


シェリルの血を舐めたせいで力がみなぎっている感覚だった。


シェリルに生気を送りながらこの部屋に自分たちとサンノーゼの気配とは違う気配を感じた。


これが……原因か?


誰の者かはわからない匂い。


シェリルの顔色はまだ青白かったが、レオンに送られた生気によって命は取り留めた。


お前は私に心配ばかりかける……。


ナイフ痕はきれいになくなったが、血をまとうシェリルの身体を洗うために抱き上げると、バスルームに向かった。