「早くここから立ち去れ!」


レオン怒鳴られ、サンノーゼはすっと消えるようにいなくなった。


レオンはシェリルの足に巻かれた布を取る。


布を取り、腿に深くナイフで刺した傷を見つける。


血はまだ止まっていなかった。


なぜこんなことに……?奴なら首筋に牙をたてるだろう。


レオンは頭を下げると脚の傷口に口をつけた。


傷口の血を拭うように舐めると傷はあっという間に塞がった。


塞がったもののシェリルが流した血はかなりのものだった。