「!」


シェリルはびっくりして身体をのけぞらせた。


のけぞらせると細い首がレオンの目に入る。


その白い首にレオンの瞳が釘付けだ。


レオンは頭を下げた。


血を吸うためではない。


その白い肌を唇で愛でたかったからだ。


「い、いやっ」


あまりにも思いがけない口づけにシェリルがかぶりを振る。


ひんやりとした唇が首筋に触れてシェリルは固まった。


心臓がバクバクと音をたてる。


「レオン様っ!いやっ!」


やっと言葉が出て叫ぶと、首を横に振る。