自分が想像していた美姫とは違う。


しかし、目の前の少女は儚げな雰囲気で人形のような可愛らしさだった。


レオンはとうとう少女趣味に走ったのか?


エミリオは目を見開いたままシェリルを見つめ動けなかった。


「あ、あの……貴方様は?」


美形の男性に見つめられ、やっとのことでシェリルは声を出した。


身なりの良い美形の男性。


闇のようなレオン様の髪とは違う、月のような光り輝く銀の髪。


優しそうな微笑みは、シェリルに安堵感をもたらす。