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「シェリル様、今日も外は寒いですがお庭に出られますか?」


アメリアは窓の外をぼんやり見ているシェリルに声をかけた。


「は、はい」


庭に出るのは気分転換になる。


「ご迷惑でなかったら……お願いします」


シェリルがかしこまって言うとアメリアが微笑んだ。


「迷惑だったら言いませんから」


そう言って部屋を一旦出ると、アメリアは暖かい毛皮のケープを手にして戻って来た。