命令を聞かないダーモッドに、レオンはシェリルから離れ立ち上がった。


その時、レオンのズボンの布がかすかに引っ張られた。


瞳を素早く真紅から金色に変えたレオンが見るとシェリルが目を開けていた。


「レオン様、アメリアさんは悪くないんです……あたしのせいで……」


シェリルの空色の瞳は潤んでいたが、怒りを沈めようとレオンをじっと見つめている。


先ほどより話せるようになったシェリルに傍で聞いていたアメリアは安堵した。