レオンがシェリルに生気を送り込み始めるとホッと安堵し、アメリアは部屋から出た。


「アメリア、なんで知らせたのさ?」


そう聞いたのは廊下にいたダーモッド。


ダーモッドの願いはシェリルが死ぬことだ。


知らせなければ少女はあと数時間で死んでいただろう。


彼女は普通の人間よりも丈夫ではない。


「おだまり!」


アメリアはダーモッドに一喝すると厨房へと向かった。


暖かくおいしい栄養のあるスープを作るために。