お昼休み時間ーー


みきぴょんのリアルな話に、お弁当を食べるのを忘れて話を真剣に聞いていた。


「タケルと付き合って最初の頃は、なんてゆーか…彼が見えていなかったの…好きなのに、可笑しいよね…なんだろう、彼のそばにいるだけで良かった、そんな感じ」

「そ、そうなんだ…そ、それで?」

「うん…帰るときとかもさぁ、一緒に帰ったり、ハンバーガー食べたり、休みの日とか一応デート?らしきこととかして…」

「なんだ…ラブラブじゃない…それでなんで戸惑うの?」

「うん…あのね…彼、それだけで…何も…」

「それだけ?」

「うん…手も繋いでくれないんだよ」

「……」

「…わたしのこと、本当に好きなのか?不安になって…」