「私達一緒のクラスやん!」


「宜しくね!」



そう言った声が後ろの方で飛び交ってる



「光輝、行こう」



「せやな!」




2人で教室に向かう途中



前から歩いて来た女の子




通りすがったその時




その子は泣いていた





後ろを振り返ったけど



その子の階段を降りていった背中を



ただただ



見つめていた。