担任の先生が教室に入ってきてみんながばらばらと席に着く。


平穏に時間は過ぎていった。



___放課後。


朝はふざけてたけど、明日はテストな私たち。

遊ぶ約束はせずに帰った。

これでも一応受験生なので!(`・д・´)


心寧は泣き真似をしてたけど。



方向が違うから、最後はひとりになってしまう。

まだ見慣れぬ街を眺めながら歩く。


と、そこに見知った背中を見つけた。


「窪田くん?」


私の小さな声の呼びかけには気づかず、窪田くんは早足で行ってしまう。

足が速いらしく追いつけなかった。


背が高いもんなあ、とひとり納得する。


窪田くんは、なんだか急いだ様子で、大きな建物の中に入って行った。


「はぁ、はぁ、、だ、大学病院?」


これ以上知ってはいけない気がして、、私は黙って家への道を急いだ。