図書館は、思ったより広くてきれいな所だった。

とりあえず棚を物色する。

ん!この新刊読みたかったんだよねーと本をなでながら椅子がある方へ向かう。

どんっ


「あ、、ごめんなさい。」


「あ、ごめんなさい。」


ハモる謝罪の言葉。

顔を上げると、



窪田くんだった。


「窪田くん?どうしたの?顔色悪いよ。具合悪い?」


どこか辛そうな顔をしていた。

すると彼は驚いたような表情を見せ、すぐに隠した。


「大丈夫です。」


「じゃあ座ろう。本読むんでしょ?」


なんだかほっといたらいけない気がした。