大上くんのしっぽが小刻みに揺れている。



その様子をサカマネさんが口をあんぐり開けながらみていた。



「なんでこんな人間のことかばうの?可愛くないし弱いし顔面ひらべったいしそれに「黙れ」」



サカマネさんの口から並べられる人間への悪口。



それを止めたのは今までに聞いたことのないくらい低い大上くんの声だった。