「か、和海がっ!私を捨てたらっ……わ、私はどうすればっ」

苦しいものを吐き出すように叫んだ。

「うん、それで?何があったの?」

優しく聞いてくれる声に甘えてしまう。

「か、和海はっ!私じゃなくて他の女とご飯食べたっ!腕くんでたっ!デートも行ってたっ!」

嫌なこと、思い出したくもないことを吐き出した。

「最低だな」

「私はっ!私はっ!」

背中をトントンとされ、無意識に呼吸を整える。

「か、和海に捨てられたくないっ、ょ……」

私は心の底にあったものを吐き出した。

「俺が入る隙間なんてないか……」

宮沢君はそう呟きながら私の涙を指で拭った。

「水沢、俺からのアドバイス。会長と話し合え」

「でも……」

それがきっかけで捨てられたら。

「それで終わるなら、それだけの関係ってことだ。俺が慰めてやる。俺が会長を殴ってやる」

「俺はこんなに傷ついた水沢を見たくないから、頑張れよ」

宮沢君は私頭をくしゃくしゃと撫でた。

「もし、捨てられても俺が拾ってやるから」

「ありがとう………」

私の意識は沈んでいった。。