「それは、気にしなくてもいい。
秘書に万全な仕事をさせるために
生活環境を整えさせただけだ」

社長は、そう言うと会議に行ってしまった。

万全な仕事をさせるためには……か。
社長の気持ちも分からない。

私の事をどう想っているのだろうか?

秘書だからあんなに優しくしてくれるの?
でも、それならあのkissは……何?

社長の真意が分からない。

「あ、それよりも早く行かなくちゃあ!!」

私は、副社長のもとに急いだ。
副社長の自宅に着いたのだが

「お前……響夜に母親の入院費の肩代わりを
させたらしいな?」

ギクッ!!

もう言う前から気づかれていた。

「な、何故それを!?
あ、あの……すみませんでした」

私は、慌てて頭を下げた。