「えっ……?どうしてですか?」

社長ではダメってことだろうか?

「独り言です。気にしないで下さい。
それよりも朔夜副社長のところに行かなくても
いいのですか?」

あ、そうだった。
副社長のところに行くはずだったんだ!

目的の事が解決したので
忘れそうだった。

「萌。まだか!?」

すると社長が呼んできた。

「は、はい。ただ今持って行きます」

慌てて返事をすると
社長のところに持って行く。

「お待たせしました」

心臓がバクバク高鳴っている。

「うむ。じゃあ会議に行ってくるが
母親に入院の事を電話で話しておけよ?
17時ぐらいには、お前のアパートに
迎えの車を行かせる」

「はい。何から何までありがとうございます。
あの……入院費の方は?」