また、金縛りにあったみたいに動けなかった。


心臓がドクドクうるさい。


助けてって言いたいのに、声が出せない。


トン…


思ったよりソフトにベッドに押し倒される。


手を掴まれたまま…。


色白で、まるで女の子のようにきれいな肌。


漆黒の髪色は、その肌の白さを際立たせる。


切れ長の目に、スッと筋の通った鼻。


甘くセクシーな香水の匂いが鼻をくすぐる。


「……い─」


勇気を振り絞って〝いや〟と言おうとしたのに、彼に口を塞がれて言えなかった。


ジタバタ暴れても、押さえつけられていてどうにもならない。