暴走族の姫ってこと?


そんなのなるわけない。


ただでさえ、男が怖いのに…。


「ならないよ…」


私が答えると、設楽さんは困ったような表情をした。


……何かまずいことでも…?


それとも…怒らせちゃった……?


「あの…ごめんなさい…」


なるべく怒らせないようにしなきゃ……。


今度は設楽さんに…。


「謝んの禁止。OK?」


……嘘だ。


きっといつか私を……。


先生みたいに…っ。


男なんてそんなもんなだよ……っ。